一番病


障害のある子には勝負にこだわる子供がいます。

特に

「一番」にこだわる。

何でも一番。ルールを曲げてでも一番。負けているのに一番。ズルをしてでも一番。

そして、何でもかんでも、リーダー、目立つ存在になりたがる。

 

ある小学校で、

「クラスの当番を出来ないくせに、どうしてももやりたいと言って、ずっとダダをこねていたんですよ。他の児童と話し合って、皆に○○さんに当番を譲ってもらいました。」とヘルパーさんから聞きました。

そんな学校の対応を聞いて、

それでは、この子が全く成長しないと残念に思いました。

障害のある子は、周囲の理解が必要になりますが、この様な対応は本当の理解とは言いません。

できなければリーダーにはなれない。ルールが守られなければ一番にはなれないと指導者は断固たる態度が必要になります。

アニマート江戸屋では、帰りの会の時に漢字の読みを皆で一斉に音読します。

その先生役をやりたがって、いつの間にか指し棒を持って出て来た子。しかし、

「なんて読むの?」と全く字が読めません。

「読めないなら先生役はできないよ。代わって」と、すぐに指導員にバトンタッチ。

皆のリーダーに立ちたいなら、努力することが必要だと教える。

最初はこの様な対応をすると、意地になって指し棒を返さなかった子ですが、

「ダメと言ったらダメ」という私達の姿勢が、自分から指し棒を返す様になってきました。

 

市内の小学校で、ずっと登校拒否で学校に来なかった子が、学年末の学習発表会の劇で主役についた時、周りの児童の保護者は当然、面白くなかったそうです。

小さいうちに、そういったことをしっかり教えて行かないと、大きくなっても、自分の欲求が通らなければ、かんしゃくを起こしたり、ふてくされたりという態度をするようになるでしょう。保護者や周囲の断固たる姿勢が重要です。

子供は見ています。

しつこく言ったら、この人は言うことを聞いてくれると

だから、小さいうちからの理解しながらの根気ある指導が必要なんです。

 
株式会社 江戸屋
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